冷静に眺めるとどうみても馬鹿げた競争に血道を上げるのは、社会がある種の「ブーム」・・・
つまり、「にわか景気」に沸き立っている時代に起きる現象です。
1930年は、世界恐慌の翌年に相当しますが、土建のつねとして惰力がついたままで、30年代に入っても摩天楼の競争はやまなかったのです。
その60年後、アメリカの景気は、バブル崩壊からいち早く抜け出し回復基調にあります。
その足下を支えているのは、価格破壊と流通革命による個人消費の堅調さにあります。
モダニズムの失敗を体験し、それにとって代わるポスト・モダンがバブル経済を助長した苦い体験を受けて、1990年代のラスベガスが目指すものは・・・
都市民が比較的リーズナブルな負担で堪能できる新たなる「楽園」の構築だったのです。
ギャンブルを売り物にする悪名高い都市に低価格などということがありうるのでしょうか。